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クラックにくらッ(湯川・1/2)

会の岩トレ1日目
佐久海ノ口 湯川(溶結凝灰岩)


本日は山岳会の仲間と湯川でクラック講習会。
クラックは岩の割れ目に手足など体を突っ込んで登っていくクライミングである。
クラックでもっとも有名なのはアメリカのヨセミテだが、The Noseから凱旋してきたえのきど。さんが、ヨセミテ仕込みのクラック技を披露教授してくれるのである。

クラックは先週、三つ峠に行った時に草溝ルートでちらと試してみたが、手を入れたまま動けなくなってしまった。私は手が細いので、クラックには不利かもという伊東先生のお見立てもあり、はっきりいって苦手である。
んが苦手なものこそ取り組むべし。それにギアの使い方も覚えたいところである。
20051013154529.jpg

ということでクラックデー1日目。
朝7時に新宿でえのきーに拾ってもらい、NZボルタリングから帰ったコジマ嬢と3人で戦場へ赴く。2日間とも最高の秋晴れで、山々やかかし博覧会(?)を見ながらのドライブは楽しかった。

国道141から田んぼのなかを走る林道へ入り、10分ぐらいで岩場に到着。林道から見上げると、すぐそばに岩場が見上げられる近さが嬉しい。
岩は沢と違って、アプローチが短くて楽だからいいなあ。
ただし急斜面についてるだけあって、道はよくない。傾斜もそうだがトゲトゲ棘系の潅木があちこちにあり、七部丈ズボンのわたしなど被害甚大である。
後でこの棘のせいで大変な目にあうとは、このときは露ほども知らず、この程度で「あ、いたたた」を連発する気弱なふーじんであった。

5,6分よいこら登っていくと岩場につく。
コジマさんの知り合いグループ、えのきの後輩の亀ちゃんグループが来ていた。
初対面だけど、微妙につながりがあるというありがちなパターン(岩の世界って実は狭いんです)。
えのきのHPはアクセスが多いので皆知ってたみたいだけど、私まで「PUMPにいらしてません?」「あれT-wallに…」と2人の方から同時に言われて冷や汗。
そんな(うるさくて)目立ちますかね。でもT-wallんときは一人のはずなんだが…。

さて講習会、ふーじんもコジマ嬢もクラックほぼ初体験ということで、まずギアの使い方から入る。
キャメロット、エイリアン、マイクロフレンズ…同じ目的同じようなつくりでも、メーカーによって大きさやカラーが違うなんて、なんて不便なんだ。
通常大きさ(ナンバー)でなく、色で呼ぶので、パートナーやよく行く人同士であわせておいたほうがいいらしい。
あと入れるときは全部利かせるのではなく、7割くらいにしておかないと後で取れなくなるとのこと。一本8千円の残置はちょっと悲しいが、外れるよりましか。
ポイントは適切なギアの使い方に尽きるが、これは経験で学んでいくしかない。
クラックに手を突っ込んでみて、この大きさだから赤(何番)、という風に感じられるようになるまで、登り込むのが肝要。ギアのすっぽ抜けは命を左右するので、心して取り組むべし。
もっとも今はギアなんかかませる余裕もないので、クラック登りのコツを学ぶのに精一杯だ。
20051013154742.jpg

一通り理解したところで、次は登り方の講習。
「コークスクリュー(5.9)」と「デゲンナー(5.8)」にトップロープ張ってもらったものの、うおおっ~全然登れん。今までクライミングしてきた苦労はなんだったのじゃ。
ま~予想通りだよね、と口ではいいつつ、コジマ嬢とふたりして落ち込みモード。
できないなりにも、もちょっと登れるかと思っていたのだが。

それでもめげずに5回登り、デゲンナーでビレイしていたときのこと。
そばの台湾小僧(5.9)で事故が起きた。
人が岩にぶつかりながら地面に落ちていくのを目の端で捕える。岩や地面にぶつかる音、うめき声。こりゃヤバイぞ。
即、携帯で救急車を呼ぶ。んが電話した先は110番、いろいろ聞かれたうえに119番に電話し直してくださいと言われ、ふーじんがっくり。
救急車は消防だったか。しかし一刻を争うんだから、も少しなんとかしてくれ。
改めて119に電話。この番号は全国一括なので、管轄に電話をまわすには正確な住所が必要だ。
湯川の岩場、佐久あたり、としか知らなかったのでちょっとあせったが、トポに郡や町名も載ってたのを思い出す。
電話が管轄にまわり、状況説明に現在の状態についてのやりとり等があった。
意識があるかないか。しびれがあるかないか。このへんが大事なところらしい。
もう救急車は出たので15分後くらいに着きます、と言われ少しほっ。
でも最後に、何かあったときのためにそちらの電話番号をと言われ、自分の携帯の電話番号が思い出せなかったよ~。初対面で本人の名前も覚えてなかったしよ。
気を取り直し、救急隊のために林道で待機。

怪我をしたのは亀ちゃんGの人で、原因はカムのすっぽ抜け。外岩経験も浅いが、カム本番も今日が初めてだったらしい。
終了点で枯れ木を掴み、折れたか抜けたかしてバランスを崩し落ちたらしいが、エイリアンが3つも飛んでいた。えのきどさんいわく、カム3つ抜けるのはよっぽどのこと。これだけ抜けりゃグランドフォールしちゃうよね。
湯川では今年3件目の事故だそう。カムの事故が多いのは承知していたが、ほんと、カムってきちんと覚えないと怖い。

結局、怪我は左腕複雑骨折、腰盤骨折。命に別状がなくって何よりだったが、待っている間も相当痛そうだった。
到着した救急隊員がわりと呑気(といったら悪いかな)で、林道でもアレ持ってくこれいらない、岩場でもどうやって下そう、で時間かかってたような。
もし一刻を争う症状だったらど~すんの、と思う素人でしたが、岩場って下ろしにくい場所にあるのは確かだ。
木が多くて空に空間ないし、道も悪い。それでもここには救急ヘリが来れるらしいが、あいにく今は北アに出ていて、来るのは早くて1時間半後だという。
救急車で運ぼう。問題は林道までの搬出だが、登ってきた道は悪くて担げないので、この直下の斜面を切り開き、ロープを3本FIXして下ろすことになった。
20051013154814.jpg

岩場にいたクライマーたち10人ほど(亀ちゃんGと我々とクラハイG)が救助に当たったのだが、さすがクライマー、ロープワークうまい。しかもてきぱきとザイルを使った救助システムを提案、指示してくださった方がいたので、迅速に救助は進んだ。
まずは道づくり。林道までイバラのヤブを切り開く(鉈なんてないから足を使う。イバラのせいでみな傷だらけ)。
次に救助者の支点を作る。道の木々にスリングを巻きつけ、右と左にそれぞれザイルを1本通す。
真ん中にはタンカ用のザイル1本。デイジーチェーンやスリング、カラビナなどあるものをうまく使い、ザイルに結ばれたタンカは、上でビレイヤーにロープごと送り出される。
最後の50mロープぎりぎりで林道に下ろし、救急車にのせたのだが、タンカ実に重かった。トゲ刺さりまくりのあの急斜面を、皆よくやったよ。

人一人救助するのがこんなに大変だとは。それでも今回は好条件のほうだろう。場所もはっきりしない助力を願う人もいない沢で怪我したら、どうなることやら。
最近、岩も山もグレードが上がり、それだけ自分の危険度もUPしてるな、と気を引き締める場面が多い。安全であるために自身も努力しているつもりだけど、あくまでそれは「つもり」でしかない。
リスクを減らすため、安全への意識やそのための技術、経験も必要だから、レスキュー訓練受けようと思っていた矢先、図らずも本番を体験しまった。うむむ。
後で伺うに、リードしてくださった方は、年1回救助訓練の練習をされていたそうである。やはり日頃の訓練は大事なのだな。

事故が起きたのは3時くらい、救助が終わってギアの回収等をしているといつの間にやら日は暗くなる。
まさかこの岩場でヘッデンを使うとは思わなかったが、よく見えない斜面をイバラに刺されつつ下りて、灯明の湯で飯&ご飯。
病院から戻ってきた亀ちゃんと合流し、4人で本日のお宿、ホテル・ステーションでお疲れさま。

<続>

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ふーじん

  • Author:ふーじん
  • 外岩初RPは05年10月、最高RPグレードは12a、OSグレードは11b。
    季節ごとに岩場が変わるクライミングが季語がわり。沢も山も旅も良し。
    あ、マンホールに顔パネも好きです。
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