スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヤツにやっつけられた!

八ヶ岳継続バリエーション(…のはずだった)

9日(土)

美濃戸口0:30~美濃戸山荘1:20~行者小屋4:30~文三郎尾根~中岳沢(のつもりが間違えて)→中岳の尾根(になったと思われる)~中岳8:00~赤岳の途中~文三郎尾根~行者小屋10:30~赤岳山荘~美濃戸口12:30
(時間はえのきー記録)

ほんとはこの日のブログ、あまり書きたくないのである。
…だって敗退なんだもの。
ふーじん鼻がプチ凍傷になるわ、アイゼン壊れるわ、が最大の原因だが、まあほかにも暴風吹き荒れるわ、ルート間違えるわ、パートナーのえのきは一人でリベンジ企むわ、前週登ってたモンチッチにはイバられるわ、いろんなオマケ付きの山行だったのである
でも私は強い子。♪苦しくたって悲しくたって、雪山のなかでは平気なの
(って歌ってると、またコジマに古いってイジメられそうなのでこのへんにしとこ。)
 
私は5000m峰に何回か登っているが、体力あって高山病に強ければ、技術的にはそう難しいこともない山だった。
天候が悪化したときもあったが、そのときはテントの中でじっと我慢の子してたし。ので今回のほうが部分的に大変だったかも
でもこれくらい悪条件のほうが、今後の勉強になるので、これはこれで意義があったと思ってるんだが、えのきーはそうはいかないだろーなやっぱ。
だって当初のプラン、阿弥陀北稜 - 赤岳主稜 - 横岳石尊稜のワンデイ継続だったんだもん。
すまんね~えのき。私が組んだ時点で全部は無理と思っただろうけど、はじめの2つくらいはできるはずだった…。
ま、これも人生勉強だと思って許してちょ。

とはいうものの、ついていけるかどうか心配したよ。
でも準備してるうち、ワクワク感のほうが高くなる。やっぱり雪山に行けるって、思っただけで楽しい♪
それにシモンドのピッケル、ようやくデビューなのである。
冬山に行きたくて2年前買ったのだが、留学直前だったので結局行けず(悲)
でもせっかく買ったので、早く使ってみたかったのだ。
押入れの奥から取り出し、ピッケル握ってたら、テンションあがってきた。
こういう専門的な道具って、見てるだけでワクワクなの。

さて当日。ワンデイということで、日付の変わる前日金曜、あずさ最終新宿発21:00で茅野に入る
あずさ、かなり混んでてびっくり。サラリーマン風が圧倒的に多く、こんなザックしょったじゃまっけな連中は我々だけで、ちょっと恥ずかしかった。
立川すぎると空席ができたので、座り込んで茅野までお休みタイム。茅野着23:26。
駅前には全然雪はない。ここでお湯沸かしたり、庄屋でライター調達したり、準備なぞしてタクシー拾い、運ちゃんと話ながら美濃戸口へGO。

美濃戸口までくると、もう雪山だった。
駐車場でもトレースを外れると足が埋もれる。おっとっと、まだスパッツ履いておらんがな。
空気がキンと張っている。空気まで凍るような真夜中。
街灯に舞う粉雪が、雪国モードを掻き立てる。
うん、雪山に来たんだな。

雪はカタクリみたいに、足元できゅっきゅっ。雪質が気温の低さを感じさせる。しかし登山道、時々凍っているので油断できない。
今夜は月もおらず、真っ暗。ヘッデンの山行は久しぶりだけど、何度もきてる登山道だし、いつか夜が明けるという安心感があるから怖くない。

(途中ヘッデン点けて歩いていたら、バサバサっと何かが木の上から私の手袋に落ちてきてびっくり。スズメぐらいのオレンジ色系の小鳥で、数秒後にはまた飛んでいってしまった。寝ぼけてたのかな。
手袋を見ると、黒と白の半固形物がぴちょり。こら~糞してったな

美濃戸山荘までは順調。ここから行者小屋までが長い。
行者小屋が近づくにつれ、気温がどんどん下がっていくのが感じられる。高度のせいか時間のせいかわからないけど、予想以上に寒い。
こんななか、行者小屋の前にはテントが一張り。

小屋の前でハーネス履いたりアイゼンつけたりと準備。
さぶいし手袋だしで、細かい動作ができず。ダメだなあ、手袋で作業できないようでは。でも手袋だと感覚なくてほんとむずかしい。
本日、寒い上に風も少しあり。トイレに入ったとき屋根つきだったので、暖かくてほっとした。
…う~むトイレに癒しを求めるときが来ようとは。
しかしいつまでもトイレに癒されているわけにゃいかないので、いざ出発だ!

しかし文三郎、ここからはトレース全くなし。
先週入ったモッチさんから情報はいってたけど、メジャールートだから少し期待していたんだが。
ま~雪山なんだからラッセルはしょーない。真っ暗ななか、えのき先頭に膝頭ぐらいある雪をラッセルラッセル。ときどき思いついたようにふーじん交代。
むむ、久しぶりにやるとやっぱラッセル、きついわ。

闇の世界では、方向感覚も狂うもの。ラッセルに励みすぎて、文三郎を詰めすぎ沢を間違える。
(←もちろんこの時はルート信じて登ってます。あとで山仲間にこぼすと、同じくここ詰めすぎた、という体験談ゴロゴロ。なんだ~親近感

ルート間違えたせいか、けっこう岩稜ハード。でもこんぐらいのほうが楽しい。
ただ、新雪がふかふかしすぎるうえ、下が岩になってくるとピッケル突き刺しも利かなくて困った。が、えのきが掘り起こしてくれたシャクナゲ君が役に立つ。
へなへなしてるようで丈夫なシャクナゲ君、頼もしい味方でした。
えいこらしょっと。ヤブ漕ぎで鍛えた沢ラーの卵、こういう登りは得意さっ
(ただ私、ギアの整理が悪かったので、スリングをシャクナゲに引っ掛けてしまい、遅れをとりました…反省点だな)

そうこうするうちにだんだん岩が立ってきて、なんちゃって岩壁ルートに。シャクナゲ君も不在、ううむ、どうやって登るんじゃ。
先行するえのきは、さくさく登っていく。どんどんヘッドランプの灯りが遠ざかる。ぎゃ~岩稜は跡つきにくいので、置いていかれるのはヤダ~。
と、このとき手に武器を持っていることに気づく。
おおそうか、ピッケルをバイルみたく岩に引っ掛けて使えばいいんじゃん(←気づくの遅すぎ)。
バイルほど利きは良くなかったが、MIX気分味わえて面白かったデス

とやってるうちに稜線にでた。風も強くなる。粉雪が舞う。
空はだんだん明るく、漆黒の世界から、濃いブルーそして薄いブルーの世界へ。それと共にある事実を認めざるを得ない。
…どうやら、本日お天気よくないらしい。お天気予報では、晴れ晴れマークだったのにい。(←実は天気図チェックが甘かった)

稜線でてもラッセルは続く。辛くても雪山の運命。黙々と歩くのみ。
そのうちやっとこさ本尾根にでたと思ったら…
ここどこ?阿弥陀にでるはずなんだけど、絶対違う~(←実は中岳)。
ま~間違うよりは確実なほうに行こう、ということで、阿弥陀はパスして東に行き、赤岳とのコルにでる。
(しかし夏と冬とでは様相違うもんだな~。中岳も行ってるはずなのに、展望も悪かったから、本尾根ではすぐに気がつかなかった…)

いよいよ赤岳のジグザグ路に突入。
しかし、なのだ。ここから魔のデンジャラスワールドが待ち構えていたんです。
先週いったモッチおぢさんから聞いてはいたし、自分も硫黄で体験してたけど、本日それをも上回る強風、つうかこれ暴風だよ。ぎゃ~上に行けば行くほどひどくなる~。
もちろん雪は飛ばされているので恐怖のラッセル地獄はなくなったが、体浮いてるし~。
どんどんえのきに遅れていくんだけど、も~仕方ない。道、迷わないから安全第一でゆっくりいこう。
風を逃がす角度を探し、よろめきつつ一歩二歩。
あれ、この感覚どこかで。そうだ、沢の渡渉のときに似ているかも。
ならある程度、流されるのを計算して、歩む方向を決めればいいや。
と、なけなしの経験を総動員して一生懸命歩いてるときに、その事件はおきた。
…左足が滑る。おんや、と見れば私のアイゼンちゃんがパカパカしてる!!

ただ外れただけならよかったんだけど、底の調整ねじ自体が取れて無くなっていた。
立ち止まってるだけで大変な暴風のなか。でも危ないので、アイゼンをはずさなきゃ。
手袋で作業していたので、少し時間かかった。見えやすくするために、目出し帽を少しまくりあげていたら、なんとこの間にわたしのお鼻がやられてしまったらしい。
泣きっ面に蜂ならぬ、泣きっ面に暴風だよ。

この間すっかり凍えてしまい、えのきーの待っているとこに着いたときには口もうまくまわらない状態。
しかも鼻が真っ白になってて、えのきーをびっくりさせたらしい。
即、テルモスがでてきて、暖かい紅茶を飲ませてもらい、生き返りました。
しかし「鼻!」といわれてなんだと触ったら、妙に鼻つるつる。さすが肌自慢のふーじん、お肌すべすべよ~じゃなくって、氷の鼻になっていた。
まだ嫁入り前だけど、ここに告白します。…どうやらハナミズが凍ったらしい。
ちなみにえのきーの計測では、温度-20度をはるかに振り切っていたそう。
いや~ヤツ、おそるべし。

というわけで、アイゼン壊れるわ、鼻は軽い凍傷になりかけるわで、撤退決定。くそう。天気良くなかったし、リーダーとしては当然の判断だったとはいえ、赤岳主稜の取り付き、入り口のチムニーをすぐそこに見ながら下るのは、相当悔しかった。アイゼンなしでも登りたいほどだったよ。
(注:細引き持っていたから、アイゼン応急処置することはできた)

でも、えのきーのほうが数倍悔しかっただろうな。
ごめんね、えのきー。お詫びに、きびだんご券3枚発行いたします。
今後何かパシリが必要なときには、雉、サル、犬役いずれかでお供いたしますので、ノボリとハチマキだけ用意してください。

というわけでまだお昼頃だけど、これから登ってくる方々尻目にさっさと下山。
アイスシーズン始まったばかりとあって、えのきーは結構知り合いとすれ違っていたらしい。
私もワタナベさんやササキ隊長がヤツにはいってるはずだが、と思っていたら、赤岳山荘のあたりでワタナベさんに会えた

あとは美濃戸口でお風呂入って帰宅。
不完全燃焼の登山だったが、装備のチェックができたのは幸いだった。
衣類は問題なし。山登りって脱ぎ着が大変だけど、冬用のゴアのオーバージャケットの下は、メリノウールの中間着(登山中はこれを脱ぐ)に合成繊維+ウールのアンダー。
オーバズボンの中は暖かいババ股引(?)1枚でOKでした。
ただやはり、靴(靴下)と手袋に少し不満。今後の検討事項にしとこっと。

まあ山は気まぐれ。こんなときもあるさ。
でも私にとってはこれもあれもいい経験。
ということで、そのうちリベンジしたいと思います(←懲りない人)。

<終>

コメントの投稿

非公開コメント

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新の記事
最近のコメント
プロフィール

ふーじん

  • Author:ふーじん
  • 外岩初RPは05年10月、最高RPグレードは12a、OSグレードは11b。
    季節ごとに岩場が変わるクライミングが季語がわり。沢も山も旅も良し。
    あ、マンホールに顔パネも好きです。
カテゴリー
ブログ内検索
小倉百人一首


問い合わせ先
Flashリバーシ
by Orfeon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。