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M(マゾ)10は落ちても治らない

3月4日(土)北海道・雄冬海岸 千代志別

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いつも世話になってる、えのきのお供で北海道までMIX遠征。
土曜日9時過ぎに千代志別について、ふーじんビレイでえのきMネズミ(M7)にトライ。
1便目、ドライセクションをオンサイトするも、2便目で痛恨のグランドフォール。
腰を強打し、痛みは相当あった模様だがなんとか自力下山。
札幌まで運転までして帰り病院にいったら、なんと骨盤骨折で即入院。絶対安静の重傷との診断でした。
というわけで、現在えのきー、札幌の病院で療養中です。

そんなこんなでばたばたしてましたが、検証および反省の意味も含めて事故当日を写真とともに振り返ってみたいと思います。


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札幌から北へ車で1時間半。アプローチはトンネル入り口から20分ほど

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Mネズミゾーンはアプローチのルンゼから見えるところ、向かって一番右側となる

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ねずみゾーンをさらに左にまわっていくと、天空の城(M9)、太陽のアトリエ(M9)、
血がでていませんか(W14)の3本のルートのあるゾーンに
でもアプローチが結構コワい

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天空の城かな?

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海が見えるmixクライミングは始めて。天気はころころ変わる(ねずみゾーン)

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Mネズミのドライセクションをオンサイトし、氷柱にはいろうとするえのきー
氷柱入り口付近でルート見失い、探っているうちに1便目ロングフォール(落氷を避け、ビレイ位置は少し遠め)。
2便目、プリクリにして再トライ。3ピン目付近で事故発生。

DSCN4285P.jpg
Mネズミは始めは左上ぎみに登っていく。これはプリクリした2ピン目と問題の3ピン目

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その上はこんな感じでアイスセクションになる

<事故状況>
・3ピン目をクリップしようとして、アックスすっぽ抜けで手繰り落ち。
・事故発生時間は12時。3ピン目の高さは4mくらい?。
1ピン目は手の届く高さで、壁自体の傾斜は100度ほど。
使用ロープはシングル10.2の50m。使い込んでないので、伸びはいい。
・氷の上にグランドフォールしたが、氷の表面に落氷の固まりがごろごろしていたので、そこに腰を強打したと思われる
・ビレイ、始めの立ち位置は指定されたところ。ん~ビレイミスはないとは思うけど、完璧だったかと言われると自信なし。うまい人なら墜落和らげられたのかも知れないけど、そのへんは正直よくわかりません。今後私がよく考えていかなきゃいけない点ですね。
…なんにせよビレイヤーとして止められなかったから。えのきー痛くしてごめんね。

<事故のあと、自力下山>
落下直後、さすがのえのきーも動けず。
とりあえず動かさずにザックの上に座らせ、様子をみる。
落ちても始めはまだ登る気だったらしく、ロープ抜かないでとかいっていたようだったが~アンタ動けないじゃないのさ。
さっ今日は帰るぞ。とヌンチャク残置で下山準備。
ザック2つ持って山道を下るのは危ないので、ふーじんいったん1つを下ろす。
戻ってきたらえのき、産まれたての小鹿状態でよろよろ立ち上がっていたので、ちょっと安心。一緒に下る。

このとき千代志別に入っていたのは我々と旭川の?フジタさんたちの2グループ。
フジタGには朝挨拶までした間柄。
手を借りることも考えたのだけど、一応動けるから大丈夫、ただの打撲だ!というので、今思えばかなり無理して自力下山。
前向きに足を出すと痛いということで、後ろ向きでアックス使いながら落ちるようにゆっくり降りる。

平地についてとりあえずフルートブーツ脱がせ、様子を見る。
顔色は特に問題ないし、痛みの箇所も特に少し赤くなってるぐらいで目だった出血もなかったため(→実は内出血していたが、外見からは判別できず)、この時点では緊急性をそう感じてなかった呑気者のふーじん。
いま思えばちゃんと歩けない時点で強制送還するべきだったんだけど、えのきー忍耐力ありすぎ。頑張りにも限度というものがあるぞ
でもパートナー頼りないし、携帯のかかるところまで出て、救急車なり知人呼ぶなりしても結構時間かかる。
それぐらいなら自分でできるとこまでやろう、と思ったのかもね。
う~ごめんねえのき。

普通に歩くとほんの10分なのに、前に足が出ないみたいで、かなり苦労している。山道より平地の方が辛かったらしい。
う~んこの分ではここから先もきついかも。どうしよ。
と思いきや、シャベルカーが近くで除雪作業している。藁にもすがる思いでお願いして、国道まで乗せてもらいました。
我々の居場所?…シャベルの手のなかさ。ゆっくりガガガと進むシャベルのなか。
シャベルの中に人2人、なかなか笑える光景だが、もちろんこの時にはそんな余裕ありません。
えのきーほっとしたのか、ぐったりとシャベルの中で横に。
もっと痛いとか言えばいいのにさー一人で我慢しちゃうんだこいつは。

シャベルカーはお仕事があるので国道まで。
駐車場まではトンネル1本歩くだけなのだが、この足ではそれすらも辛かろう。
私が先にいって、誰か工事のおっちゃんでも捕まえるか、と思ってると、えのきーが大胆な発言。
「ふーじん、ここまで車回してこれる?」
自慢じゃないがペーパードライバー暦10ん年。よく知るえのきーがそういうのだから、相当しんどいに違いない。
…でもごめんなさい、そんな緊急時でも、運転するとはいえませんでした。その代わり、絶対ほかの手段で連れて行くぞ。

てことで通りがかりの車をヒッチハイク。トンネルとトンネルの間なので、本来は止まってくれない場所なんだけど、気合のマジヒッチでした。
駐車場まで車だとほんの数分だけど、すごく遠く感じたよ。
シャベルカーのおじさん、ヒッチしたおじさん、どうもありがとうございました。

…でもここから先、重病人に運転してもらってしまいました。
これは申し訳ないというより他にないんだけど。
途中、道路脇で仮眠するといったときには、私はもう二度とえのきに会えなくなるかと思ったよ
幸い王子様のキス無くても目を覚ましたけど(出典白雪姫)、もしかしたら内出血で血が足りなくなっていたのかも。
重病人をこき使って、ほんとにごめんなさい。

途中、携帯が通じるようになったので、札幌で昨日からお世話になっている玉田さんに連絡。本日の救急病院を教えていただき、「石垣整形外科」で診察。
したらなんと本人もびっくりの、骨盤骨折で重傷でした。
結果がでたとたん、ベッドに寝かせられ、体の向き変えるだけで「ほらっ動いちゃいけません!」と重病人扱い。
数分前まで検尿だレントゲンだと歩き回らせていたのは誰だ~、と突っ込み入れられる立場じゃないですね。

そういうわけでえのきー入院生活開始。
私は月曜深夜に帰ってきましたが、その直前の写真がこれ。
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骨盤骨折で即入院。…しかし立ち直りの早いヤツで、すでに復活計画に余念がない

落ち込んでいたのは始めだけ。
すぐに気持ちを切り替え、今しかできないことやるんだ~とかいって、持っていったパソコンで作業したり、本読んだり、普段ゆっくり会えない北海道のクライマーと楽しそうに話していた。
スゴイのは自分がすっぽ抜けで怪我したのに、「面白い画像あるんだ」とかいって、mix落下シーンがいっぱい入った画像をみてたこと。
怪我した翌日、早速次の遠征計画のコピー渡されたし。
…全く懲りない男だよ。

DSCN4293i.jpg
入院生活の唯一の楽しみ…のわりにはなんか寂しいが、文句も言わず残さず食べてます

でもこの切り替えの早さ、前向きさ。えのきーらしくていいよ。
ビレイヤーとしては、この根性にすごく救われました。
やはりショックでしたもの。周りから言われたことも、けっこうこたえたし。
こんな思いはもうしたくないしさせたくもない。くそ~これから私がビレイするやつぁ、グランドフォールさせないからねっ!
DSCN4291i.jpg
病院のコインガス。いや珍しいと思って。10分10円

えのきーはとりあえず内出血が止まるまで安静なので、帰郷までには数週間かかるかも。
札幌にお住まいの方は、日本一懲りない男の見学に行ってみてください。
他地域にお住まいの方は、地元のトポとか登攀記録とか山の同人誌とか、差し入れお待ちしてます。
(そうそう、ふーじんちはテレビがないので、テレビをあげよう運動も同時に行ってます。こちらも随時受付中ですので連絡お待ちしています。)

最後に。金曜の晩から始まって、今回の事故でお世話になりっぱなしの玉田さんご夫妻には、本当に感謝しています。感謝なんて言葉では言い表せません。
退院状況がわからないので、まだまだご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
えのき~そのうちまた様子見にそちらに行くからね~
アタシ旭川動物園に行きたいから、早く直して付き合え!!

とりあえずそんなとこです。

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幸いえのきも退院が決まったし、私もとっくに立ち直ったので、心配ないよ~。
ナマケちゃんも、くれぐれも気をつけてください。
ところで、旅のおみやげは??

淳子さんちゃんと休んでますか?
本日やっと通信ができるようになりました。
遅くにコメントすみません。

明日はわが身の世界だと思っています。
淳子さんの体験を自分の事として、学習したいと思います。

しかし、あの入院患者はないだろう・・・。
カマでスカートめくりしてそうで怖い・・・。

寒い日が続きますが、体調崩さないようにして下さいね。

>えのき
旭川動物園で、本物のゴマちゃんが待ってますから。

>坊主
人を怪我させるのが、こんなに辛いとは予想以上でした。
誰がなんと言ってもビレイヤーには責任あるので、なんとか今後に生かすよ。でないと意味ないもん。

>まきたん
帰るころには、ルームボルダーできて、足ブラで天井中這い回っていると思われます。

>よしださん
あ、病院の人は、こんなケダモノとは知りませんから。
若い男性が少ないので、看護婦に人気らしいです。でも本人、やっぱりアンダー18いなくて、がっかりしてるらしいです(→捏造)

>ふみちゃん
メール、いっつも心にしっぽりくるんだよね。
人生経験というか山経験の豊富さというか、自分の体験からきた、生きた言葉だからかな。
励ましてくれて、ほんと感謝してるよ。

>でぶねこ三太さん
…正体不明。だが、おぬしできる…

>



>

みなさん、いろいろご心配ありがとうございす。
いろいろあって、帰京してから相当凹んでましたが、ま、もともと自分の責任なので仕方ありません。
私が参ってると、えのきに申し訳ないし。
皆も心配してるし、がんばるど。おう。

いま、わたし日本一安全なビレイヤーですよ。
復帰第一号はオカダさん。栄えある勇気を称えます。

皆さんの言葉、胸に刻んでおきます。

(ところで、でぶねこ三太って誰だろう。涙ものの名作だ。
けっぱれ…北海道かな…ヒントくれ~)

ふーじんちゃん、私もアイスコンペの帰りご一緒しました。
お疲れ様、たいへんだったでしょう。
えのき君が生きててほんとによかったです。

怪我って、打っただけだと本人は「たいしたことない、折れてないだろう」って言うことが多いような気がします。
なので、まわりが引きずってでも、1分でも早く病院行かないといけないんですよね。
私もそういう事故にいくつか遭遇して、何時間も経ってからしか受診させてあげられなかったことなどをとても悔やんでます。
(仙台のジョー君(?)のことだったりします)
これからも、もし本人が「恥ずかしいから救急を呼ぶな」とか渋ったりしても、「うるさい黙っとけ。」と却下するつもり(^_^)

どんなに本人に非があっても、ビレイヤーとしては、ちゃんとなおってまた登ってくれないといやだよね。
そこは、えのき君に期待いたします。

おら~三太だ!
寒い冬が終わると
暖かい春が来る
でも脳天気なおらでもポカポカのお日様さえ
冷たく感じる事があるんだ
そんなときは、なすべき事をなし
後はひたすら日の光が感じられるまで
おいらはただ爪を研ぎながら待っている

泣くなふーじん、けっぱれ!
         かっこみ三太

榎戸さん、アイスキャンディの帰りに車に、無理矢理同乗させていただき、ありがとうございました。
後遺症が残らないことを願っています。
榎戸さんは目が怪しいというか、闘争心満々というか、牛と戦って脚を骨折した空手家大山倍達が、ベッドでこんな感じだったのかも(^_^;
自分も事故は何度かやってますが、直後は気が張ってるので、行動できてしまいました。
後に思ったより、ダメージが大きかったことがありました。
完全に直らないうちに、トレーニングを再開して、回復が遅れたことが。焦りは禁物です。

ふーじん、いきなりたぐり落ちするパートナーにできることは、せいぜいしゃがむことぐらいです。
以前パートナーが墜落。負傷して、救急車で搬送されました。
私が知る全て、神様、仏様、キリスト様、アラー様に祈りました。気持ちわかります。
今回わかったと思いますが、二人の場合はいざとなったら、最低限の運転は必修ですよ。

あっ、前の人のコメントに有った

アックス持ってるの?
病院の人に怒られないかねぇ

大変だったんだね。

その・・・・えのきーさん
ベッドで持っているのは?
なに?

病院のベッドでバイルもつ姿がこんなに似合うのはお前だけじゃ。

僕も山岳会で初めて外の岩場に行った時、三つ峠でしたが先輩会員を落としました。間違いなく僕のミスでヒジを骨折させてしまいましたが、その人は起き上がると「このくらいで山をやめちゃだめだ」て言ってくれたよ。その言葉を糧に今頑張ってます。なのでビレイにはすごい注意してるつもり。今回のことは、“たぐり落ち”ということで、間違いなくクライマーの責任。とは言ってもビレイヤーとして何ができたか、、ということは考えてみる良い機会にしてください。

>えのっきー
ガンバ!!お金を払ってもできない学習ができたね。よい経験なりよ。
大氷柱ダメダメでした。心の問題です。

よくまとまっています。

有難うございます。

一刻も早く復帰できる方向で治療に専念します。
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  • 外岩初RPは05年10月、最高RPグレードは12a、OSグレードは11b。
    季節ごとに岩場が変わるクライミングが季語がわり。沢も山も旅も良し。
    あ、マンホールに顔パネも好きです。
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