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北尾根にキタ (北アバリ3/4)

2日目
涸沢小屋~涸沢カール経由5・6のコル~北尾根~前穂高岳~吊尾根~奥穂高岳~穂高岳山荘泊
のち

DSC08590.jpg


涸沢小屋での朝は早かった。起床3時半である。
なんでこんなに早いかというと、本日の天気が非情にも「午後遅くから小雨」との予報だったため。
雷でも落ちようものなら、尾根をゆく我々は格好の標的になってしまう。おこげはいやじゃ。早く出て昼までには前穂を抜けよう。
真っ暗な部屋のなかを人を踏まないようよろよろ歩き、談話室でお湯を沸かす。ヘッデンで照らさないと沸いたのもわからん暗さである。

4時過ぎには出発の準備が整った。日の出までまだ1時間もあるので、山々もしんと寝静まっている。真っ暗な空は厚い雲に覆われていて星も見えない。
山荘を出ると、登山道は細い草むらの中の道。生い茂る夏草を掻き分けながら涸沢の雪渓を目指す。朝露でズボンはしっとり濡れた。

雪渓は歩く際のバランス加減が難しい。気分はペンギン、彼らの地上歩きのようによちよち歩き、コケそうになると手を少しぱたつかせてバランスとってみたりする。
雪渓は横切るより降りるときのほうが難しい。雪が解けていて、かなりの段差ができていることが多いからだが、今回山頂寄りにトラバースしていったので、特に問題もなく岩場に降りられた。
この頃には辺りが染まりだし、もうヘッデンは必要なくなった。

DSC08585.jpg


岩がゴロゴロのガレ場を歩いていく。うっすらとついている踏み跡を辿っていくのだが、岩場だけに明快な跡も残らず、あちこちに跡がついていて、ルートがわかりにくい。
そのなかで歩きやすそうな道を、頭ほどもある岩を踏み踏み登るが、浮石が多いので注意である。

三人の役割も自然と決まってきていて、先頭のルートファインティングはタニフジさん、まんなか私、ナベ師匠は最後尾で監督である。
なんたって、タニフジさんも私もイケイケタイプ。放っておくとバンバン飛ばすうえ、上へ上へ登りたがるので、師匠の華麗なる手綱さばきが必要なのであった。

ちなみに今回私が一番の若年者ということで、ボッカのロバ役を合い勤める。
ザイル君とコンロ等共同装備は私のザックの中、重さはそんなでもないのだが、今回は岩場を激しく上り下りするので、ザックはつかえるわバランスが悪いわで、いつものイケイケだとちょっと危ない。のでふーじんにしては珍しく慎重に行動した。

ガレ場を詰めていくこと30分。太陽が山をオレンジ色に染めてゆき、ため息がでるほど美しい。後ろの光景を振りかえりつつ登り、ドンピシャで5・6のコルについた。

コルからは尾根の岩場を登っていく。右に回ったり上によじ登ったり左に巻いたり、このへんのルートどりは後から思えば北鎌より難しかったかも。時々もろいところがあるから、変なところに入り込むとぼろぼろ石が落ちていき、怖い思いをする。

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タニフジさんとナベ師匠は去年も登っているので、「確か去年はここを」と記憶をたぐりたぐり登っていたけど、私は来年果たして思い出せるだろうか。細かいことはすでに忘却の彼方なんだけど…(←ちなみにこのブログ、かなり時間たってから書いてます)。
一番悪かったのは4峰。左の奥又側から巻く道もあるようだが、これをいってしまうとえらく時間がかかるそうなので、直上気味に登ったような。

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ここを通過すると3・4のコルである。北尾根で、ロープを出したところは3峰一箇所だけ。このコルでハーネスを装着し、前の通過を待ってタニフジさんリードで登る。
タニフジさんは今回が本ちゃん初リード。えらく緊張していたが、3峰の登攀自体は難しくない。
ただ一箇所チョクストーンのところがあって、左に巻き気味に上るか、直上するかで迷ったようで、少し時間がかかっていた。(私は直上してみたが、そう難しくない)。

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北尾根は人気ルートなので、通過に時間が掛かる。
前もつかえていたが、後ろ振り返ってみるといつの間にか数組順番待ち。後ろの3人組は名古屋から来たそうで、日帰りで帰る予定だそうだ。なかにはソロの人も。
こんなとこソロで通過してもエラくもなんともないんで、それよか最低限の安全をキープし登るほうがよっぽど大事、と思ってみたが、沢でも滝をフリーで登りがちな私が言えた義理ではなかった。
う~むこれからはちゃんと確保して登ろう(←文字通り他山の石)。

ま~そんなこんなで四足タイムを謳歌。楽しい岩歩きも前穂が目前に立ちはだかり、終了点を告げている。
快晴だけあって前穂には登山客がたくさん。悪天の北岳のときとは大違いである。
「おっ女の子が登ってるよ」「どっから来たの?岩登り?」「こっち見てよ。手を振って」
おおカメラだヒーローインタビューだ。念願かなって嬉しいが、こちらは前穂に取り付く最後の下りでお取り込み中、手なんか振れるかっ。落ちるわ。

DSC08639.jpg


前穂の頂上に到着。空がとても蒼くまぶしい。いや~気持ちいいなあ。
充実感でいっぱい。お天気も最高、360度北アの山々の展望をゆっくり楽しんだ。
前穂からは吊尾根経由で奥穂へ、奥穂から奥穂岳山荘までいって本日の行程はお終い。
予報どうり、あんなにいい天気が午後には下り坂、小雨も降ってきたが、我々は雨になる少し前、2時くらいには山荘についてしまったので問題なし。
山荘では私は素泊まり。
(しかし素泊まりなのに6000円もするとは、他と比べてもちと高いのではないかっ。北岳の倍だ。写るんですも2500円もしたし)。

夕飯まで女3人でだべっていたが、混雑する山荘にビール片手のイシイ嬢発見。
え~火曜ジムで会ったときは何も行ってなかったジャン、いや急に思い立ってさ、みたいな会話をお互い交わす。
一人でテントかついで昨日槍、今日はキレット越えて奥穂にきたのだそうだ。仲間がまた増えてこれまた楽しい夕べとなった。
私はナポリタンを夕食に、夜は山荘のビデオをみて9時に就寝。

<続>

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ふーじん

  • Author:ふーじん
  • 外岩初RPは05年10月、最高RPグレードは12a、OSグレードは11b。
    季節ごとに岩場が変わるクライミングが季語がわり。沢も山も旅も良し。
    あ、マンホールに顔パネも好きです。
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